NYドル円が大幅下落、一時1ドル110円台

トランプ大統領に対する弾劾裁判の可能性

 5月17日、終盤のニューヨーク外為市場では、トランプ大統領(写真)に対する弾劾裁判の可能性が持ち上がったことなどを受けて、ドルが主要通貨に対し売られた。4月撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ロシアの米大統領選関与疑惑を巡りトランプ大統領に対する弾劾裁判の可能性が持ち上がったことなどを受けて、ドルが主要通貨に対し売られた。一方、比較的安全な資産とされる円に投資資金が流入し、ドル/円<JPY=>は一時、1.95%安の110.93円をつけた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は、一時0.6%安の103.82となり、昨年11月9日以来の低水準に下落した。

ドルは安全資産とされるスイスフラン<CHF=>に対しても売られ0.75%安となった。

トランプ氏は16日、解任したコミー前連邦捜査局(FBI)長官の在任中、同氏に、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)とロシアとの関係を巡る捜査を打ち切るよう求めていたと報じられた。

トランプ氏には捜査を妨害しようとしたとの疑いが浮上しており、大統領罷免などの可能性まで取り沙汰され始めた。

シリコン・バレー・バンクのシニア通貨トレーダー、Peter Ng氏は「今起きているのはまさにドルの問題だ。ホワイトハウスで起きていることに世界中が注目しており、投資家のリスク回避姿勢をもたらしている」と指摘した。

この日の相場の値動きは、大幅減税などトランプ政権が掲げる政策の実現性に関し、市場の信頼が失われていることをうかがわせた。ただ、アナリストは、トランプ氏が実際に弾劾を受ける可能性は限定的だと指摘する。

一方で、市場が織り込む、米連邦準備理事会(FRB)の6月利上げの可能性は69%に上り、ドル買いを促す要因となっている。

ヘニオン・アンド・ウォルシュ・アセット・マネジメントのケビン・マーン最高投資責任者は「もしFRBが6月に0・25%の利上げを実施すれば、ドルは強くなる。首都ワシントンでの動きによりドルに下落圧力が掛かっている状況だが、その圧力は6月利上げ観測によっていくらか緩和されている」と述べた。

ドル/円 NY終値 110.80/110.84

始値 112.42

高値 112.51

安値 110.80

ユーロ/ドル NY終値 1.1158/1.1160

始値 1.1107

高値 1.1162

安値 1.1102

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT