「鉄道フォーラム」はネットの歴史そのものだ パソコン通信から刻んだ30年の歴史

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ただし、移行にあたっては、ニフティ(株)がフォーラムサービスの終了を予定していることは未公開だったので、会員に対してその旨の案内ができない。結果として、有料化したい……つまり、筆者が儲けたいがために独立するとの誤解をうけたようで、当時、ニフティ(株)のフォーラム担当上層部にも鉄道フォーラム上で事情説明をしてもらったりしたものの、相当の抵抗を受けてしまったのは痛恨の極みだった。

その後、半年を経て@niftyがフォーラムサービスを終了すると、残していた鉄道フォーラム無料部分も、予定どおり新生「鉄道フォーラム」に移行して、現「鉄道フォーラム」が完全な形で動き出した。

大切に保存している、NIFTY-Serve~@nifty時代の過去ログ

過去ログ保存を重視する鉄道フォーラム

過去30年間に電子データで蓄えた鉄道情報は、

・NIFTY-Serve~@niftyの20年弱

・新生「鉄道フォーラム」の10年強

に大きく分けられる。これら過去ログを、鉄道フォーラムはできる限り保存している。

最初の20年間のログについては、@niftyから独立したサーバで新生「鉄道フォーラム」をはじめるにあたり、@nifty時代の会員たちと相談をした。その時点で、ニフティ(株)は発言者が承諾すれば、新たな鉄道フォーラムにログを持ち出して良いとの見解を与えてくれていた。

結果、移行の承諾を得られた発言については、

・新生「鉄道フォーラム」の無料部分に保存すること

・保存は、パソコン通信時代に主流だったLHA圧縮をすること

という2点が新生「鉄道フォーラム」でログ保存をする条件となった。

本来であれば、サーバ容量が十分にあるため、過去ログを展開して検索できるようにしたいところだ。しかし、会員制という前提で発言したため、無制限に検索されるのは抵抗があるとの意見があった。それであれば、会員制の有料エリアに収録することで解決するのだが、無料を前提に発言してきたとする会員から、激しい抵抗にあった。実際には@niftyアクセスは有料だったのだが、それは回線使用料であってフォーラム使用料ではないと強弁する会員がいたのだ。そのため、残念なことに検索ができないLHA圧縮の状態での保存となっている。

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