ローソンの玉塚元一会長が電撃引退する事情 「新たなチャレンジをしたい」との本音も告白

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玉塚元一(たまつか・げんいち)/1962年生まれ。2002年ファーストリテイリング社長、2005年退社。リヴァンプ共同代表を経て2014年5月にローソン社長に就任、2016年6月から現職(撮影:大澤誠)

――盟友の澤田氏に言いたいことは?

コンビニはますます社会インフラ化していく。10兆円を超える産業で、それがほとんど大手3社に集約されている。竹増さんも澤田さんも、どちらが美味しいおにぎりをつくるのか、どちらがお客様の満足を追求できるかという競争は続いていく。その競争がいい商品を生むことにつながる。

一方で、コンビニ業界全体で生産性を上げるとか、震災時に協力し合うことができるのではないか。もちろん競争は健全なのだが、それを超えたレベルで竹増さんや澤田さんが一緒に業界を盛り上げる流れができるといい。澤田先輩には引き続き頑張って欲しい。

会社のサイズにはこだわらない

――今後の去就については?

ローソンに来る前に、澤田さんとリヴァンプという会社を立ち上げた。日本にはいい商品を持っているのに、経営がうまくいかなくてブレイクスルーできていない会社がたくさんあり、そういう企業の支援をしてきた。

ローソンの次は会社のサイズではなく、その企業が活性化して成長していくような機会に出合えたらいい。立場上、いろんな話をいただいているが、最終的に“一人リヴァンプ”の場を見つけたい。あまりアイドリングストップはしたくない。速やかに見つけて突入すると思う。

――どういう業界に足を踏み入れようとしているのか。

もしかしたら、まったく違う業界に行くかもしれない。今、ものすごく世の中の変化が激しい。私がマッチングするのであれば、面白いコンセプトで頑張っている企業で、経営陣を活性化する立ち位置に挑戦したい。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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