ドル112円後半、「下値を攻めきれず」反発 「1ドル110円割れ」はそう簡単ではない?
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の112円後半だった。午前は短期筋の仕掛け的なドル売り/円買いで112円前半まで下落したが、同水準では実需筋の買いが出た。下値を攻めきれなかったことで、午後にかけて買い戻しが入った。
ドルは朝方112円半ばで推移していたが、地合いの悪さをかぎつけた海外短期筋がドル売り/円買いを実施。ストップロスを巻き込む形で下げ足を速め、一時112.26円と、2月28日以来3週間ぶりの安値を付けた。
その後は、仲値を挟んで「出遅れ気味の実需筋」(金融機関)のドル買いフローが流入し、ドルを底上げした。朝方売った短期筋はショートの巻き戻しを余儀なくされ、ドルは正午過ぎにかけて112.79円付近まで上昇した。
市場では「新たに円ロングやドルショートを作る感じでもない。とりあえず、米利上げペースや、欧州中央銀行(ECB)が出口戦略を推し進めるかなどを見極めたい」(FXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏)との声が聞かれた。
その後、実需筋の買いが一巡して伸び悩んだが、午後3時にかけて円売りが優勢となり、112.86円まで強含んだ。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)やG20通過後のドル安の流れを変えるには材料不足」(外為アナリスト)といい、戻っても113円前半との見方が出ていた。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 112.79/81 1.0758/62 121.35/39
午前9時現在 112.56/58 1.0735/39 120.84/88
NY午後5時 112.55/56 1.0737/41 120.77/81
(為替マーケットチーム)
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