電気自動車テスラ・モーターズとは? 米国セレブに大人気
記者はサンディエゴでテスラ・ロードスターに乗った。わずか4秒で時速0キロから100キ近くまで加速する。エンジンのモーター音がウィーンと上がっていく感じで、普通のガソリン車に比べて、とても静かだ。環境に良いことと、スタイリッシュなスポーツカーで、米国の大手マスコミに取り上げられていることもあって、道行く人たちが手を振ったり、写真を撮っていた。すでにグーグル創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン両氏、アーノルド・シュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事などなど、ハリウッドスター、政財界のエグゼクティブたちに売れている。
このテスラの工場誘致を巡っても、エピソードに事欠かない。ニューメキシコにテスラの工場を作る予定だったが、シュワルツェネッガー知事が最新の技術を使った車をぜひカリフォリニアで、また400人の雇用創出があるからと、製造設備1億ドルの州消費税の放棄で引き留め工作に出た。
「彼ら(テスラ)にカリフォルニアに建てて欲しい。カリフォルニアにはこの最先端の会社がいる。ここで研究開発をしていただきたい」 と、テスラ本部を見学したシュワルツェネッガー知事は語っている。こうした誘致が功を奏して、同社は工場をニューメキシコから本社のあるカリフォルニアに工場を建てることに変更している。
ムスク会長はテスラ・モーターズだけでなく、ロケット会社の社長、太陽電池企業の会長も務めている。「これから数十年後には、自動車はハイブリッドではなく、100%電気自動車になる」と公の場で豪語している。
これからの自動車市場における、環境に優しい電気自動車、水素自動車などの開発は激しさを増すだろう。並み居る大手自動車メーカーに対抗して、先陣を切ったシリコンバレーのベンチャー企業の鼻息は荒い。
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