米国株続伸、ダウ12営業日連続で最高値更新
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 27日の米国株式市場は主要株価指数が小幅続伸した。ダウ工業株30種は12営業日連続で終値としての最高値を更新し、1987年の記録に並んだ。トランプ米大統領がインフラ支出を大幅に増やす考えを示したことを受けて買われた。
航空機メーカーのボーイング<BA.N>が1.1%、医療保険のユナイテッドヘルス・グループ<UNH.N>が1.4%、それぞれ上昇し、ダウ工業株30種を押し上げた。
S&P総合500種も終値としての最高値を更新。セクター別では、エネルギー株が大きく買われ、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は0.9%上昇した。
投資家はトランプ大統領が28日に議会で初めて行う演説から、大統領が政策を具体的にどのように実行するかについての手掛かりを探ろうとしている。
BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「市場はトランプ大統領の政策に沿って動いているが、28日夜(の大統領の議会演説)の後に政策が一段と明確になるため、それによって買いや売りが誘発される可能性がある」と述べた。
そのほか個別銘柄では電気自動車(EV)のテスラ<TSLA.O>が4.2%安。ゴールドマン・サックスがテスラ株の投資判断を「ニュートラル」から「セル」に引き下げたことを嫌気して売られた。
メディアのタイム・ワーナー<TWX.N>は0.9%高。ウォールストリート・ジャーナル紙は、米連邦通信委員会(FCC)委員長の話として、通信大手AT&T<T.N>がタイム・ワーナーを買収する計画をFCCは審査しないと報じた。AT&Tは1.3%値下がりした。
トランプ大統領が国防総省予算を540億ドル増額する方針を示したことを好感して防衛関連銘柄が買われ、ボーイング<BA.N>、レイセオン<RTN.N>、ゼネラル・ダイナミクス<GD.N>、ローキード・マーチン<LMT.N>は軒並み値上がりした。
製薬のラホヤ・ファーマシューティカル<LJPC.O>は76.7%急騰。同社は主力医薬品が後期臨床試験で主要目標を達成したと発表した。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.55対1だった。ナスダックも1.87対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 20837.44 +15.68 +0.08 20808.71 20851.33 20774.76 <.DJI>
前営業日終値 20821.76
ナスダック総合 5861.90 +16.59 +0.28 5835.04 5861.90 5827.00 <.IXIC>
前営業日終値 5845.31
S&P総合500種 2369.75 +2.41 +0.10 2365.23 2371.54 2361.87 <.SPX>
前営業日終値 2367.34
ダウ輸送株20種 9474.44 +52.57 +0.56 <.DJT>
ダウ公共株15種 696.00 -3.49 -0.50 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 982.40 +8.96 +0.92 <.SOX>
VIX指数12.09 +0.62 +5.41 <.VIX>
S&P一般消費財 691.68 +0.25 +0.04 <.SPLRCD>
S&P素材 328.05 -1.17 -0.35 <.SPLRCM>
S&P工業 566.73 +1.66 +0.29 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 564.51 -3.12 -0.55 <.SPLRCS>
S&P金融 407.09 +1.84 +0.45 <.SPSY>
S&P不動産 198.97 +0.96 +0.48 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 521.01 +4.48 +0.87 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 866.68 +3.34 +0.39 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 170.52 -2.10 -1.21 <.SPLRCL>
S&P情報技術 887.66 -0.61 -0.07 <.SPLRCT>
S&P公益事業 259.17 -1.50 -0.58 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.05億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 19205 + 65 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 19195 + 55 大阪比 <0#NIY:>
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