NYダウ、エネルギー買われ最高値を更新 10営業日連続上昇は、1987年以降で最長に
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。エネルギー株が買われるなどしてダウ工業株30種平均は最高値を更新し、S&P総合500種も上昇したが、ナスダック総合指数は下落した。
トランプ大統領が20社超の米主要企業トップと会談し、国内で数百万人分の雇用を取り戻すと述べたことも強気材料になった。トランプ氏は雇用増の具体策には触れなかった。
ダウ平均の最高値更新は10営業日連続で、1987年以来で最長。
キー・プライベート・バンクのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ブルース・マケイン氏はトランプ大統領と企業トップの会合について、企業側からトランプ政権自体や同政権の企業寄りの取り組みについて非常に前向きな発言があったと指摘。「国内外の大手企業の一角はトランプ政権を支持しており、投資家にとって新たな時代が来ている」と述べた。
ただ、投資家はトランプ政権の政策の内容がはっきりするのを待っている状態で、S&P500種は昨年12月初旬以降、小幅な値動きが続いている。
セクター別で最も上げ幅が大きかったのはエネルギー株。原油高が追い風となり、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は0.5%上昇した。
個別銘柄では、半導体のエヌビディア<NVDA.O>が9.3%安。BMOはエヌビディアの投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価も15ドル下げて85ドルとした。
ファッションのLブランズ<LB.N>は、基幹ブランドで女性用下着などを扱う「ヴィクトリアズ・シークレット」で需要が鈍化していると発表したことが嫌気され15.8%急落した。
医療用機器のボストン・サイエンティフィック<BSX.N>は2.7%下落。心臓関連の医療機器「ロータス・バルブ」で不具合の報告があり、リコール(回収・無償修理)を発表したことが重しになった。競合するエドワーズライフサイエンス<EW.N>は3.8%上昇した。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.15対1だった。ナスダックは1.48対1で下げが上げを上回った。
米取引所の合算出来高は約71億1000万株で、直近20営業日の平均である67億9000万株を上回った。
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