トランプに投票の元日本人が見た米国の変化

「約束された明日」はなくなった

しかし、アメリカ人になった途端、予想外の事態が起こってしまった。そう、2016年の大統領選挙で、ビジネスマンで政治経験ゼロ、暴言王の異名を持つドナルド・トランプが大統領に選ばれたのだ。

アメリカは今、大きく揺れている。この国の素晴らしい点であった多様性は単なる「バラバラ」というような状態になってしまい、「国が分断された」などと多くが言っている。

アメリカは今まさに、多くの人が無意識に信じていた「何か」が、崩れ落ちてしまった状態だと言ってもよい。これは、誰もが経験したことのない異常事態だ。しかし、落ち着いて考えれば「崩壊した後は、再生していくしかない」のだ。私は自分自身の身の上に起こった数年間のいろいろなことを思い出しながら、そんな風に感じている。

アメリカだけでなく誰もが岐路に立っている

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ひょっとしたらアメリカのみならず、世界を飲み込むようなネガティブともポジティブともまだわからない「狂気」の渦の中で、私たちの誰もが大きな岐路に立っていると言っていいのかもしれない。

異なる意見や価値観の対立。グローバリズムへの矛盾。自国を優先することへのプラスとマイナス。誰かにとっての善が、誰かにとっての悪に猛スピードで入れ替わる。強烈な統領批判、そしてトランプ大統領自身の持つ狂気……。「狂気」には二面性が存在する。

普通の生活をしていたのでは、決して出会うことはなかったであろう「本当のアメリカ」。

特異な環境で過ごしてきたことで得た小さな気づきが、心の中で何かをささやく。アメリカは、これからどう生まれ変わるのか。私は自分が生きることを決めたこの地で、そのささやきに耳を傾け続けている。

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