マイクロソフト、10─12月期決算は3.6%増益 クラウドプラットフォームの需要が拡大
[26日 ロイター] - 米マイクロソフト<MSFT.O>が26日発表した第2・四半期決算(10─12月)は、純利益が前年比3.6%増加した。クラウドプラットホーム「アジュール」の需要拡大が寄与した。
純利益は52億ドル(1株当たり0.66ドル)で、前年同期の50億2000万ドル(同0.62ドル)から増加した。一時項目を除く1株利益は0.83ドル。
調整後売上高は260億7000万ドルと、255億1000万ドルから増加した。
アジュールを含む「インテリジェント・クラウド」事業の売上高は8%増の69億ドル。ファクトセット・ストリートアカウントがまとめたアナリスト予想平均の67億3000万ドルを上回った。
為替変動の影響を除くアジュールの売上高は前年比94%増。前四半期は倍以上に増加していた。ただマイクロソフトはアジュールの売上高の具体的な数字は公表していない。
エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は電話会見でアジュールの売上総利益率が前期から「大きく改善」したと明らかにした。
クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は「(アジュール)は規模が拡大しているため、売上高が2倍近くに増加したのならば極めて好調だといえる」と分析した。
法人向けの「オフィス365」の売上高は前年比49%増と、前期の54%から伸びが鈍化した。マイクロソフトはオフィス365についても具体的な数字は明らかにしていない。
インベスターリレーションズ部門の責任者クリス・スー氏によると、アジュールやオフィス365などを含む「コマーシャル・クラウド」部門の売上総利益率は48%で、前期の49%から下がったが、前年同期の46%は上回った。
基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を含む「パーソナル・コンピューティング」事業の売上高は5%減の118億ドルだった。
調査会社IDCによると、2016年の世界的なパソコン(PC)出荷は前年比5.7%減。出荷は2012年以来減少しているが、ここにきて安定化の兆しは出始めている。
マイクロソフトはサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の下でビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインを262億ドルで買収。リンクトインはマイクロソフトの10─12月期の売上高に2億2800万ドル貢献した。ただリンクトインの純損益は1億ドル(1株当たり0.01ドル)の赤字となった。
リンクトインの事業やその他の項目を除く1株利益は0.84ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の0.79ドルを超えた。
リンクトインを除く調整後売上高は258億3800万ドルで、アナリスト予想平均の252億9800万ドルを上回った。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら