不登校が治る「コンプリメント」とは何なのか この本は20代の自分に読ませたかった
昔から、休み明けは学校に行きたくないもの、と相場は決まっていた。大人だって、きっと大して変わらないだろう。読みさしの本があれば最後まで読みたいし、クライマックスのゲームはさっさとクリアしてしまいたいものだ。でも「不登校」ときくと、途端にドキドキしてしまう。それが、悪いことだと教えこまされてきたからだ。
増加傾向にある不登校に、力強い主張
ここ数年、不登校は増加傾向にあると報道されている。議論百出だが、解決策はなかなか見つからない。先日もフリースクールを義務教育として認めようという議論がなされたが、法制度の変更には至らなかった。一方で、本書『コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する』の主張は力強い。「親の力で子どもの心に自信の水を満たせば、不登校は治る」と断言しているのである。
しかも、その主張は実証研究に基づいている。教育現場で読まれる雑誌『教育技術』の編集長の薦めでまとめられたというから、その信頼性は高い。前著『不登校は99%解決する』の読者レビューは300件以上あがっており、驚くほど高い評価を得ている。ぜひのぞいてみてほしい。その前著から5年。本書にこめた著者の思いはどこにあるのだろうか。
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