「病院ランキング」だけで医者を選ぶリスク 危ない病院に引っかからない7つのポイント

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⑥1人の名医より“チーム医療”で判断

“手術のうまい名医”を軸にした病院選びは失敗しやすい、と小林先生。

「優秀な医師がいても、その力を生かしきれない病院があります。かつて名医だった人が、新しい病院に引き抜かれて以降、能力を発揮できなくなったという話を聞きました。原因は明らかで、周囲の優秀なスタッフのサポートがなくなったから。どんなに優秀な医師でも1人の力には限界がある。

薬の飲み合わせについて“先生、それはまずいです”と指摘できる薬剤師や、しっかり食事を管理する栄養士の存在が重要です。治療の初期段階から、栄養士やリハビリ師が積極的に介入するような“チーム医療”のマインドを持つ病院にかかることで、総合力の高い医療を受けられる。これは命に関わる大きな病気であればあるほど重要だといえます」

⑦最も信頼できる第三者評価の認定
『日本医療機能評価機構』に認定された2194の病院の評価が見られるサイト(Copyright (C) 2016 Japan Council for Quality Health Care. All Rights Reserved.)

一般の人にはあまり知られていないが、病院選びの情報として、ぜひチェックしてほしいのが、第三者評価。

メジャーなのは『日本医療機能評価機構』の病院機能評価。事故を予防する安全な病院づくりの体制、運営や管理の程度が検証されている。全国およそ8500の病院のうち、2194の病院が認定を受けており(2016年11月10日現在)、同機構のHPから各病院の審査結果報告書が閲覧できる。

【手順】
①検索ワード=「病院機能評価結果の情報提供」
②都道府県別検索で最寄りの病院を調べる
③病院ごとにまとめられた緑のアイコン(=『評価結果』)をクリック
④ページ下【審査結果】のPDFファイルを開くと、病院の特徴や各項目の5段階評価、課題などが細かく記されている。

さらに厳しい第三者評価を行う『JCI』という米国主体の国際認証もある。

審査項目は1200以上

「日本では、現在19の病院が認証を取得しています。審査項目は1200以上で、検察庁のガサ入れのような、ごまかしのきかない調査です。驚いたのは病院内テロや誘拐事件に備えた訓練まで求められたこと。詳細にルールと手順を決めて文書として残します。

ここまでやる病院は少数派ですが、現に日本でも病院内犯罪が起きている以上、今後は世界の安全標準を受け入れる必要があるのではないでしょうか。1200項目を満たしているということが、現時点ではいちばん信頼できるいい病院の判断材料だと思います」

 

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