原油先物相場「OPEC減産合意」で8%超の急伸 北海ブレント先物は1バレル50ドルを突破

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11月30日、米東部時間午前の取引で、原油先物相場が8%を超える上げとなっている。石油輸出国機構(OPEC)が8年ぶりの減産で合意したことを好感している。写真は2014年10月、米カリフォルニア州で(2016年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 30日のニューヨーク原油市場で、米原油先物が一時10%上昇し、北海ブレント先物は1バレル=50ドルを突破した。石油輸出国機構(OPEC)が8年ぶりの減産で合意したことが好感された。

OPECは産油量を日量3250万バレルに減らすことで合意。クウェート、ベネズエラ、アルジェリアが合意の順守状況を監視することも決まった。

さらにOPEC非加盟の主要産油国ロシアも、生産量を日量30万バレル削減することに合意した。

米原油先物(1月限)<CLc1>は4.21ドル(9.6%)高の1バレル=49.44ドル。一時10%上昇し、2月以来の大幅上昇を記録した。

北海ブレント先物(1月限)<LCOc1>は4.09ドル(8.82%)高の同50.47ドル。2月限<LCOc2>は8.9%高の51.51ドル。

原油価格は月間では5%近く上昇した。

ただ、市場には減産合意の有効性をめぐる疑問が残っており、今回の合意を受けて原油相場がさらに急伸する可能性は低い見通し。また、相場の上昇がすぐに終わる可能性を指摘する声もある。

IITrader.comのディレクター、オリバー・スロープ氏は、過去には減産合意に従わない国もあったと述べ、「どの国が今回の減産合意に従うか見極めるには時間がかかる」と指摘した。

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