ロハコの「主張しない日用品」はこう作られる 商品名が「前面に出ないこと」はメリットだ
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さまざまな柄のスプレーボトルに、植物の模様がついた瓶や缶。インテリアショップや輸入雑貨店に並んでいそうなこれらの商品、実はすべて一般的なドラッグストアやスーパーでよく目にする大手メーカーのものだ。
よく目をこらすと、小さな文字で「ビオレ」(花王)、「かおりの蔵 丸搾りゆず」(ミツカン)などと、なんとも控えめに商品名が記されている。
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10月に六本木で開催された「暮らしになじむLOHACO展」。ネット通販の「LOHACO(ロハコ)」(オフィス用品配達のアスクルが一般消費者向けに展開)が旗振り役となり、日用品、食品、化粧品など36のメーカーが冒頭のようなデザイン商品を出品した。これらは展示会に向けて作られた商品だが、実際にロハコ内で販売されているものや、販売を検討しているものも複数ある。
ロハコはなぜ、このような「主張しない日用品」で独自のポジションを築こうとしているのだろうか。
部屋になじまなければ、使われない
LOHACO事業本部の木村美代子事業本部長はこう指摘する。「リアルの店頭で買ってもらうには、商品名や機能性が一目でわかり、たくさん商品がある中で目立つことが重要。ただ、それは自宅に置きたい商品とはちょっと違う」。そしてこの“ちょっと違う”という点をとらえることが、ロハコに商機をもたらしているのだ。
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たとえば、リビング用の消臭スプレー。購入しても、部屋のインテリアや雰囲気になじまない見た目のものだと、見えないように棚にしまう人が多いという。
一方で、部屋になじむデザイン性のあるものなら、見えるところに出しっ放しにする人が増える。「そうすれば使用頻度が上がり、必然的に購入頻度も上がる」(木村本部長)。
実際、デザインを変えたことで販売数が急増した商品、店頭価格より100円以上高くてもコンスタントに売れ続ける商品も登場している。
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