ドワンゴ「N高校」が東大も医学部も狙う理由 IT・サブカル人材育成だけじゃない!
ネット高校から、最難関の東京大学や医学部に進学するエリートを生み出せるのか。
通常の授業はもちろん、ホームルームも部活も、遠足だって“ネット”でできる。そんな風変わりなスクールライフを打ち出し、驚きを呼んだ「N高等学校(以下、N高校)」が、今後は“リアル”を重視した取り組みを強化中だ。10月13日には何と、代々木ゼミナールと共同で、大学受験の最難関である医学部受験に特化したコースを新設すると発表したのだ。
N高校はカドカワ傘下のネット企業、ドワンゴが運営する通信制高校で、2016年4月に開校した。動画サービス「ニコニコ動画」のノウハウを用い、パソコンやスマートフォン上で受けられる映像授業を行っている。2016年10月現在、生徒は全国に2000人以上を数える。
卒業のための単位は、基本的に「ネット授業を受講→レポート提出」という流れで取得する。通常の授業とは別に、プログラミングやライトノベル、ファッションなど課外授業も豊富に用意しているのが特徴だ。
リアルとの連携で、東大や医学部を目指せる
N高校は、大学進学を見据える生徒のための仕組みも用意している。ネットで生放送の映像授業を行う「N予備校」は、コメント機能を用いて講師と双方向にコミュニケーションしながら受験勉強に取り組めるのが売りだ。
また、代々木ゼミナールとの提携コースである「代ゼミNスクール」は、映像授業に加え、週1~6日の対面授業や個別指導を組み合わせる。「ネットだけでは不安」という生徒の要望に応えている。
そんなN高校が目を付けたのが近年、一層難易度が上がっている医学部受験だった。代ゼミNスクールに、現役の医学部合格を目指す「医系専用プラン」を新設。2017年4月の開講に向け、生徒の募集を開始している。
指導内容はまさに至れり尽くせり。基本の受験勉強以外に、英語では「読む・書く・聞く・話す」の4技能をまんべんなく鍛える授業を設ける。あらゆるジャンルの書籍を読み、生徒同士が討論するカリキュラムを組むなど、近年急激に複雑化している小論文・面接の対策も重点的に行う。
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