ドル111円付近でモミ合い、下げ局面で底堅さ 投機筋の買いの勢いが和らいできたとの声も

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 11月21日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の111.09/11円だった。7日撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の111.09/11円だった。朝方111円台に上昇した後、110円台に押されても半ばでは下げ渋り底堅く推移。ただ、上値追いも限定的にとどまった。

午後のドル/円は、111円を挟んだもみ合いが続いた。110円台に下落すれば押し目買いが支えになり「まだ相場が崩れる様子はない」(国内金融機関)というが、一方で「投機筋の買いの勢いが、足元では和らいできている印象」(別の国内金融機関)との声も出ていた。

112円に向かうには新規の材料が必要とみられているが、きょうは注目イベントに乏しく「目先は111円付近でウロウロすることになるのではないか」(邦銀)との見方が聞かれた。

海外時間にかけてのドル/円は「このところ欧州時間に上値が重く、その後のニューヨーク市場で盛り返すパターンがみられる」(別の邦銀)との指摘もある。「下落しても110円後半にとどまっており、期待先行の『トランプ相場』は継続する可能性が高い。ドルの先高観から112円トライが焦点になりそうだ」(外資系証券)との声も出ていた。

きょうはフィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演が行われる予定。米国の12月利上げがほぼ織り込まれている中、今後の利上げペースに関して言及があるか注目される。

ドル/円は早朝の取引で5カ月半ぶりに111円台まで上昇し、しばらく高値圏でもみ合っていたが、その後じり安となり、110.61円付近まで下押しされた。輸出企業のドル売りがコンスタントに観測されたという。

ただ、同水準で下げ渋ると、正午にかけて111円付近まで切り返した。輸入企業のフローは見られず、短期筋主導のドル買いが押し上げたという。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 111.09/11 1.0599/03 117.75/79

午前9時現在 110.94/96 1.0580/84 117.38/42

NY午後5時 110.85/87 1.0591/95 117.34/38

 

(為替マーケットチーム)

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