任天堂、ポケモンGOで持分利益120億円計上  円高で業績予想は下方修正

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10月26日、任天堂 は2016年4─9月期にポケモン関連で120億円の持分法投資利益を計上したと発表したが、円高の影響などで通期業績予想は下方修正した。横浜市で8月撮影(2016年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)

[大阪市 26日 ロイター] - 任天堂 <7974.T>は26日、2016年4─9月期にポケモン関連で120億円の持分法投資利益を計上したと発表した。ただ、円高の影響や利益率の高いソフト販売計画の未達を踏まえ、通期業績予想は下方修正した。下期は次世代ゲーム機の投入やスマートフォン向け有力ソフトの配信などポジティブな要因が控えているが、円高の向かい風は跳ね返せなかった。

ポケモンGO効果

持分法による投資利益120億円は営業外収益に計上した。主に持分法適用会社ポケモンの関連という。

君島達己社長は会見で、スマホ向けゲーム「ポケモンGO」について「想像していた以上に大きな反響をいただいた」と指摘。「既存のポケモン関連のソフトウェアの販売も上がっている」と述べ、業績の追い風になっているとの認識を示した。

ただ、第3・四半期以降の利益計上については「通常であれば配信開始時に大きな山が来る」と述べ、利益貢献は小さくなるとの見通しを示した。

任天堂は20日、次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の紹介映像を公開した。市場ではサプライズがないと受け止められ、株価は急落したが、君島社長は「非常に面白い新しいものができた。きっと皆さんにも受け入れられると思っている」と自信を示した。

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