当然?逆風吹くトランプの「ゴルフビジネス」

所有コースが主要試合会場から外される動き

2016年6月、ターンベリーの改装オープンで会見するトランプ氏(写真:ロイター/アフロ)

世界が注目するヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏のテレビ討論会(1戦目)が終わった。いまさらながらだが、トランプ氏が共和党の米国大統領候補になることを、いったい誰が予想していただろうか。大統領選挙は11月8日に実施され、第45代米国大統領が決まる。

トランプ氏は、不法移民対策としてメキシコとの国境に壁を作るといった、数々の差別的な発言で物議を醸してきた。選挙対策としての戦略的な発言かどうかは定かではないが、そのことで大統領候補から滑り落ちるかと思いきや、ライバルを押しのけて共和党候補になった。しかし、これら一連の差別的発言によって、ゴルフ界にも大きな影響を及ぼしているだけでなく、彼にとって逆風といえる状況を招いている。

所有コースでの大会が別会場に変更

PGAツアー(米国男子ゴルフツアー)は6月、トランプ氏が所有しているトランプ・ナショナル・ドラール(フロリダ州マイアミ)で開催していた「WGCキャデラック選手権」を、2017年は別の会場で開催すると発表した。PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏は「トランプ・ナショナル・ドラールで大会を継続的に続けていくにはスポンサー確保が困難である」と述べている。

2017年はメキシコ企業がスポンサーとなり、新大会名は「WGCメキシコ選手権」となり、2017年3月にメキシコシティで開催されることも決まった。フィンチェム氏は「ゴルフ界としてトランプ氏との間に問題はない。政治面では中立で、PGAツアーは大統領選挙にかかわったことはないし、かかわりたいとも思わない」と述べている。

PGAツアーは単にスポンサーの問題と言っているが、トランプ氏の一連の発言が元となっていることは間違いない。1962年から55年間開催を続けてきたフロリダから、話題となったメキシコに移ることになったのは皮肉なことである。

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