年収5000万の37歳女性が結婚できない理由 東京カレンダー「新・婚活事情」<8>
同僚だけでなく、大金を稼ぐようになり喜んでいた親ですら、「こんな仕事に進まなかったら、もう紀香は結婚して、子供も産んでいたかも...」なんて、諦めと同情の入り混じったセリフを口にするようになったんです。
これだけ女性の社会進出が推奨される中、どうして、世間は私を責めるのでしょうか。外資金融で生き残った数少ない女に向かって、さらに結婚や出産まで求めるなんて、酷すぎるとは思いませんか?
「私だって、できるなら素敵な人と結婚したい。外見も稼ぎも良い男と結婚したいけど、そんな男は、性格も見た目も悪い私に、見向きもしないんです」
世間は、そうやって私が白旗を上げて泣き崩れる姿を、見たいのでしょうか。可哀想な女だと、面白がりたいのでしょうか。だって、言わなくても分かるでしょう。私が婚活市場で、完全に負け組だということは。
年収は5000万超え、マンションもポルシェも買った
でも私は、絶対に泣き崩れたりなんてしないと、今でも自分の人生を突き進んでいます。
私の現在の収入は、ボーナス込みで5000万円を超えました。数年前の良い時期に白金にマンションも買ったし、今年のボーナスでは、ポルシェを買いました。
ペーパードライバーですけど、色々と試乗を繰り返していたら、世間への反抗心も相まって、つい衝動的にお金を使いたくなってしまったんです。
似合わないブランド品に身を包み、星付きのレストランで、数人の同じような仲間と大騒ぎすることもしばしば。周囲から嫌味を言われ同情されれば、「私は、もういいんです。お酒と結婚したんです!」と言って、ピエロのようにおどけます。弱音なんて、決して吐かない。
そんな私の人生が、幸せか、幸せでないか、私にも分かりません。しかし、一つだけ言えることは、私は「岩」と呼ばれた女として、自分ができる精一杯の選択をしながら、生きてきただけ。
願う事は唯一、どうか皆さま、こんな私を、ただ放っておいてください。
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