iPhone買い替え後に即やるべき3つのこと 要注意!LINEは旧機種での設定が必要

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移行時には必ず「アカウントを引き継ぐ」をオンにしなければならない

ある意味、ベッキー・川谷騒動のあおりを受け、ユーザーが不便になってしまった格好だが、LINEとしてはセキュリティへの不安を払拭する狙いもあったようだ。いずれにせよ、現時点で、LINEのアカウントを移行する際は、機種変更前のiPhoneで忘れずに「アカウントの引き継ぎ設定」をしておくようにしたい。特に、iPhone 7、7 Plusの購入と同時に古いiPhoneを下取りに出す人は、必須の作業と言える。

「アカウントの引き継ぎ設定」は、利用中のiPhoneのLINEで行う。設定を開き、「アカウントの引き継ぎ設定」で「アカウントを引き継ぐ」をオンにしよう。設定は、24時間有効になるため、機種変更する前の日に済ませておくようにしたい。その大前提として、LINEにメールアドレスやパスワードを設定しておく必要もある。何度かアカウントを移している人はすでに設定済みだと思うが、初めてのときは忘れずに登録しておこう。

3.バックアップの復元にも必要な「リセット」

新しいiPhoneを買ったとき、とりあえず電話とメールだけは受けられるよう、初期設定のまま使い始める人は多いはずだ。ただし、この状態だと、iCloudからの復元ができない。復元は、初期設定の画面から行うからだ。iTunesで復元する場合は不要だが、古いiPhoneを下取りに出すときなどのために、リセットの方法は覚えておきたい。

iPhoneのリセットは、「設定」の「一般」のいちばん下にある、「リセット」で行う。リセットの項目が多いため、どれを選んでいいのかわかりづらいが、完全に初期化できるのは「すべてのコンテンツと設定を消去」だ。これを選ぶと、iPhoneの中身を真っ更な状態に戻すことができる。

フルリセットは、「設定」の「リセット」で「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択

ただし、iCloudで「iPhoneを探す」をオンにしていると、リセットをかけることができない。これは、盗難を防止するためで、同時にアクティベーションロックがかかり、「iPhoneを探す」がオンの状態だと、新しいiPhoneとしての設定ができなくなる。これによって、盗まれたiPhoneの転売価値を下げるというわけだ。このアクティベーションロックを解除するため、iPhoneをフルリセットする際には、「iPhoneを探す」の解除が求められる。

とは言え、解除はそれほど難しくはなく、iCloudのパスワードを入力するだけでOK。解除が成功すると、iPhoneのリセットが始まり、初期設定の画面が現れる。iPhoneの調子が悪いときなどにも、いったんリセットすることがあるため、ぜひ覚えておくようにしたい。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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