GAPが「オールドネイビー」を全店閉じるワケ 2017年1月末までに国内53店を閉鎖

拡大
縮小
40%引きのセールが大々的に目につく。メルマガ会員なら最大50%割引だ

GAPは米国でのリストラに続き、今年4月には本社が各地域に向け、構造改革案を出すよう求めていた。

アジア太平洋地域は日本のオールドネイビー撤退を提案。「米GAPの不振がなければそういう考えは出なかった」(同社関係者)。日本から去る分、成長を見込める中国やメキシコに経営資源を集中させることを5月に表明したのである。

そのオールドネイビーは2012年、米国外では初めてダイバーシティ東京プラザ(お台場)へ出たのを皮切りに、日本では4年間で53店出店。ライバルの「H&M」が、日本進出から8年間で約60店出店したのと比べ、かなりのハイペースだ。全国のイオンモールやららぽーとなど、ショッピングセンターを軸に、好立地の場所を確保してきた。

撤退の日程としては、今月4日に4店、25日には冒頭の吉祥寺店のほか、名古屋栄店とパークプレイス大分店、モレラ岐阜店を畳む。9月中には計8店を閉店する予定だ。吉祥寺店は2015年4月オープンと日が浅く、4フロアで売り場を持つ大型の路面店。周辺に東急百貨店や丸井もあり立地は悪くない。スタッフの一人は「入荷はもうない。40%引きのセールを続け(メルマガ会員は最大50%割引)、最後の10日間は店舗独自でさらに値引きをする」と漏らす。

ファストファッション間の叩き合い

オールドネイビーの特徴を一言で表すなら、1万円前後でアメリカンカジュアルをトータルコーディネートできるということだ。GAPに通じるベーシックなアメカジを、たとえばTシャツであれば1290円、ジーンズであれば4490円(いずれも税込み)と、GAPの半分近い価格でそろえられる。

ではなぜ今、日本撤退に追い込まれたのか。

次ページどうして日本撤退に追い込まれた?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT