瑞風と違いラッピングはせず、シャンパンゴールドの明るい塗装がまばゆい。「光の加減で車体の色が変わる。風景に同化する色です」(太田常務)。JR九州の「ななつ星 in 九州」が重厚なえんじ色であるのと比べると、軽やかな色合いだ。
四方を窓で囲んだ展望車両の形状も特徴的。斜めに切り取られた窓はまるで木々の枝のようだ。車内から外の風景はどのように映るのか。「車内ではさまざまな方向から光が入る。これまでにない車窓を楽しんでいただけます」と、太田常務は自信を見せる。窓が多く車体強度の問題がないのか気になるが、そこは、「川崎重工業の専門集団が綿密な強度計算を行なっているのでまったく問題ない」。ちなみに先頭部分は上のほうが出っ張っているが、これは構造上の理由ではなく、あくまでデザインとのことだ。
通常の車両よりも搭載機器が多いことや豪華な内装が相まって、1両当たりの重量は新幹線よりも重い。四季島の走行に適さない線区もある。たとえば五能線。風光明媚な車窓は東日本屈指だが、「重量、カーブ、行き違い設備などさまざま事情から四季島は乗り入れることができません」(JR東日本)。
ただ、JR東日本は、五能線をルートから外すのではなく、五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」に乗り換えるということで、ルートに組み入れることにした。JR九州のななつ星もずっと列車に乗っているわけではなく、バス観光の行程もある。気分転換には確かによい方策だろう。
この記事は有料会員限定です
残り 1687文字
