すてきナイスグループの脱常識力 30歳で持てる一戸建て住宅!

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その中核商品が「パワーホーム」である。その耐震強度は国の基準の1.5倍。長期優良住宅の認定基準である2を上回る耐震等級3を実現している。

しかし、いくら品質性能が高くても、価格が高く、庶民が手が届かなくては意味がない。「パワーホーム」の売りはそのリーズナブルな価格設定にある。これまでの常識であった「原価積み上げ式」の発想を捨て、顧客が「買える価格」を設定し、その価格をいかに実現するかに全力を挙げている。

30歳で持てる一戸建て住宅

その基本的なコンセプトは「30歳で持てる一戸建て住宅」。「一戸建ては40歳から」というこれまでの発想を否定し、30歳の若い夫婦でも購入でき、戸建ての家で自由にのびのびと子育てができるような住まいを提供したいという思いがそこにはある。

こうした価格を実現するには、これまでの業界の常識を超える新たな発想でのコストダウンを徹底させなければならない。そこでは材料や資材に精通した住宅資材商社としてのこれまでの強みが活きる。材料に合わせて家をつくることによって、ムダなコストを徹底的に省くのである。

これまでの日本の住宅は特注によるカスタムメイドか、お仕着せの建て売りしかなかった。その中間に位置する「イージーオーダー」を提供することによって、施主の希望も取り入れながら、リーズナブルな価格を実現する。こだわる建築家がつくる「作品」か、工業化を推し進めた「製品」の二択ではなく、真の顧客志向による「商品」を提供したいという思いが「パワーホーム」には込められている。

資材以外の面でも、新たな発想によるコストダウンの追求が行われている。中でも、施工現場での合理化についてはこれまでの業界の常識を覆す様々なアイデアが生み出されている。大手ハウスメーカーは工場での合理化、コストダウンには取り組んできたが、施工現場での合理化に手をつけることはできなかった。

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