ホンダ新車販売が好調、通期予想を維持 4~6月期の営業益は前年同期比11.5%増
[東京 2日 ロイター] - ホンダ<7267.T>が2日発表した2016年4―6月期連結決算(国際会計基準)によると、営業利益は前年同期比11.5%増の2668億円だった。北米やアジアなどでの新車販売が好調。
タカタ<7312.T>製エアバッグのリコール(回収・無償修理)関連費用が前年同期に比べて減少したことやコスト削減効果も寄与した。17年3月期通期の連結業績予想は従来のまま据え置いた。
トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト10人の4―6月期営業利益の予測平均値は1833億円となっている。
4―6月期の営業利益に対し、為替影響が758億円がマイナス要因となったものの、前年同期に計上した品質関連費用が減ったことで368億円、コストダウン効果などで457億円押し上げた。
倉石誠司副社長は決算会見で、4―6月期の実績は「計画を上回るペースで進ちょくしている」と述べたが、今後は「米国での大統領選挙、テロなど不確定要素も多い」と通期予想を維持した背景を説明した。
4―6月期の四輪車のグループ世界販売台数は同5.8%増の121万3000台。竹内弘平専務執行役員によると、日本、北米、中国での実績が「計画より前倒しで進んでいる」という。
日本は14万6000台と前年同期に比べ約1000台減少した。一方、新型「シビック」などが好調な北米は同2.6%増の51万台、アジアは同約12%増の45万3000台となった。中国でスポーツ型多目的車(SUV)を中心に伸びた。
品質関連費用は売上高に対し通期で1.2%を計画しているが、4―6月期は0.9%と低い水準で推移したという。
17年3月期通期の営業利益予想は前期比19.2%増の6000億円。トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、アナリスト27人の通期営業利益の予測平均値は6845億円となっている。
通期での四輪車の世界販売計画491万5000台も据え置く。
*内容を追加しました。
(白木真紀)
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