ホンダが守る「エンジン屋」最後の砦 少量でも2輪向け国内生産にこだわるワケ

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2輪車エンジンに求められる精度は超シビア

自動車に比べて排気量が小さい2輪車エンジンは精密部品の固まり。設計や組み立てに求められる精度は自動車用のエンジンに比べ極めてシビアで、わずかな狂いが性能や耐久性に直結する。その厳しい条件で培った技術を自動車に応用できるからこそ、ホンダの競争力につながっている面がある。

組み立てという最終工程といえど、ホンダにとっての基幹技術を、コストや効率性の観点だけですべて海外には移せない。“マザー工場”で脈々と守り続けなければならない。全体で見ればわずかな量でも、国内生産にこだわる。ここにホンダの意地がある。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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