東ソー、成長引っ張る3つの軸 宇田川憲一社長に聞く
事故の教訓、安全改革に一層取り組む
――11年秋に爆発火災事故を起こした南陽事業所(山口県周南市)については。
12年前半は事故対応に注力しました。外部有識者にも参画していただいた事故調査対策委員会の審議・承認を経て、ソフト、ハード面の再発防止対策を立案し、関係行政官庁の承認を受け、昨年5月に第一VCM(塩化ビニルモノマー)製造設備を、7月に第三VCM製造設備を再稼動することができました。
事故以降、VCM生産能力の復旧については、複数の選択肢を検討してきましたが、投資採算性や工期などを勘案し、第三VCM製造設備の年産20万トンの増強を、昨年11月に決定しました。
――この投資決定のポイントは。
当社で製造したVCMを原料として、国内外のグループ会社がPVC(塩化ビニル樹脂)を製造しています。グループ会社へのVCMの安定供給を図るため、生産能力増強を決定しました。第三VCM製造設備は年産20万トンの増設が可能な先行投資を行っていたため、今回の投資は効率的であると考えています。何よりも安全改革に関してはさらに推進したいと考えています。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら