どうなる? 2013年に注目のトップ人事

トップ交代で反転攻勢を図る

マックの原田氏に逆風

外食の注目は、日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸会長兼社長(64)。04年からCEOとして会社を引っ張ってきた原田氏は、市場縮小が続く外食業界で6期連続の増益を達成。しかし、12年12月期は営業減益、原田氏がトップに就任後初の既存店前年割れになる見通しだ。マクドナルドは02年の藤田田氏、04年の八木康行氏とも業績悪化で社長交代に追い込まれた。強腕で会社を引っ張ってきた分、社内の反発も根強い。原田氏が退任となった場合、後継は外資系企業のマネジメントができる人。原田氏同様外部からのスカウトか、米国本国から派遣されると思われる。

食品では、1979年から山崎製パンのトップを務めてきた創業家3代目、飯島延浩社長(71)の進退に注目が集まる。同社は同族色が強く、経営陣には飯島社長の長男である飯島幹雄常務(46)、二男の飯島佐知彦取締役(45)がおり、次期社長も一族から選ばれる可能性が高い。

サントリーホールディングスの佐治信忠会長兼社長(67)はかつて「65歳で交代する」と明言。12年初頭には「来年(13年)、遅くとも2年後(14年)には会長に退きたい」とも話している。後継候補の最有力は鳥井信一郎前社長の息子で、佐治社長のおいである鳥井信宏専務(46)。鳥井専務は13年に上場を計画する食品・飲料を手掛ける主要子会社、サントリー食品インターナショナルの社長でもある。上場が一段落したタイミングでHDトップに就任するとみられている。

製薬では、武田薬品工業の長谷川閑史社長(66)が6月に丸10年。11年からは経済同友会の代表幹事も兼務し、財界活動の負担も増えており、交代説がたびたび流れている。が、近年スイス製薬会社ナイコメッドなど大型M&Aを連発、研究開発のトップに海外有力企業から招聘した外国籍人材を据えるなど、グローバルに戦える製薬企業への改革を実施中。15年3月期までの中期計画で目標とする営業利益率20%が視野に入るまでは、社長を続ける可能性が高い。交代となった場合、次期社長候補は、医薬営業本部長の岩崎真人取締役(54)が有力だ。

保険では東京海上ホールディングスおよび子会社の東京海上日動火災保険で動きがありそう。両社の隅修三社長(65)は6月で6年が経過することから、交代が予想される。後任候補は、両社の副社長を務める永野毅氏(60)または東京海上日動火災の3人の専務取締役のいずれかが昇格する可能性が高い。

航空・鉄道はどうか。10年1月の経営破綻からわずか2年半余りで、昨秋再上場を果たした日本航空では、京セラから再建の任に赴いた稲盛和夫・名誉会長(80)が「13年春に退任する」と公言している。一方、全日本空輸の伊東信一郎社長(62)が、4月で丸4年となる。2期4年が社長任期の不文律で、通常ならば交代となる。が、今春に持ち株会社制へ移行する予定で、持ち株会社の社長に就任する可能性もある。

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