提案力を徹底比較! ケース別・おススメ生命保険◆40代編(全5ケース)

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ケース14◆40代後半【47歳・男・既婚】
金融資産2500万円、既往症あり

「気になることは徹底的に調べる」という性格の47歳男性は、貯蓄2500万円という人もうらやむ財産を持つ。ただ、一人息子は私立高2年で教育費がかさみ、土地に不信感があるのか生涯賃貸主義を貫く。家賃は月16万円。糖尿病の持病もある。

既往症がある場合は、健康状態次第では加入できないか、加入できても条件がつく場合がある。ここで提案が出ていても、現実にはそのとおりに加入できない可能性があることを前提に話を進めよう。

生涯賃貸主義ということで、万一の保障額は非常にかさむ。ただ3人のフィナンシャルプランナー(FP)の見方は1000万円(和泉昭子氏)、1500万円(三輪鉄郎氏)、2800万円(桑山正嗣氏)と分かれる。いずれにせよ既往症があるので、健康体の人と同じ条件での保険に加入することは困難だ。保険料も割高になる覚悟が必要。

和泉昭子氏は「糖尿病でも定期保険に加入できるなら、アフラックのプランがリーズナブル」と見る。また、「アリコのプランは死亡保障が心細いが医療保障の計算根拠が明確な点、同じ保険料で保障部分を少しでも手厚くするため生存給付金不担保にするなどの工夫、保険料の払込期間を老後の家賃負担を考慮して決めている点が優れている」と言う。

「徹底的に調べる性格とのこと。既往症がある場合でも、意外とすんなり入れる場合もあるので、最初から緩和型や無選択型を申し込むのではなく、まずは普通の保険にチャレンジを」(和泉氏)。

■各社のお勧めプラン(画像をクリックすると拡大表示します)

【表(各社のお勧めプラン)の見方】
●社名:緑は通販型、紫はコンサル型(生保系および一部の外資)、紫はコンサル型(損保系)●商品名:各社が提案する商品名。複数の商品を使った提案や他社の商品を使った提案もある ●月保険料:原則として月払い保険料、商品が複数の場合は合計額 ●払込期間:保険料の払込期間。保険料更新型の場合は更新までの期間。主契約と特約、あるいは複数の商品間で期間が異なる場合は、主契約または主力と判断される商品(特約)について記載 ●保険期間:保障が終了するまでの期間、以下払込期間と同じ ●保障内容:各社から回答があった保障内容を記載。スペースの都合上、掲載しきれない場合は原則として回答内容の重要度を勘案して文末から削除 ●勧める理由:各社の提案理由を記載

【調査について】
3月下旬に主要生保に統一書式でアンケートを依頼、21社から回答を得た。(回答会社:日本、第一、住友、明治安田、三井、富国、太陽、朝日、かんぽ、アリコ、アフラック、アクサ、ソニー、オリックス、東京海上日動あんしん、損保ジャパンひまわり、損保ジャパンDIY、三井住友海上きらめき、AIGエジソン、AIGスター、チューリッヒ)。既往症の有無やプロファイル情報の多寡を理由に一部未回答のケースもあるが、基本的には回答があった全内容を掲載した。 (注)他の生保商品や企業の保障制度の加入は無視の前提。アカウント型商品(保険料の一部を積み立てておき、貯蓄としての活用や、将来の保障変更時の原資とする)の場合は、原則として積立金を最低限にした提案。既往症があるモデルケースについては、既往症の程度についての各社のスタンスが異なるため、加入に際しては販売員やコールセンターに確認する必要がある

(週刊東洋経済 4月26日号より 撮影:田所千代美)

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