安倍政権誕生で為替はどう動くか? 市場動向を読む(為替)
今後注目される日程・事項は以下の通りである。
12年12月26日頃=特別国会召集(具体的な政策の議論は行われない見通し)
13年1月20日頃=通常国会召集(10兆円規模の補正予算成立が成立するのか、日銀・政府間でインフレ目標などを記した「アコード」に関する議論が行われるのか、が注目点)
13年1月21~22日=日銀金融政策決定会合
13年1月中=白川日銀総裁(任期は4月8日まで)、山口・西村両副総裁(任期は3月19日まで)の後任に関する思惑・議論が活発化する公算が大。因みに、日銀総裁・副総裁人事は衆参両院の同意が必要であるため、自公が衆議院で3分の2を獲得したことは影響しない。
13年2~3月中=日銀法改正に関する議論、官民協調外債ファンドなどによる議論が活発化するのかが注目点。
ドル円相場見通し-今週の展開に注目
海外勢の日本の変化に対する期待や円売り圧力は、明らかに当社(JPモルガン・チェース銀行)が想定した以上に強かった。米金利の上昇がほとんどみられず、貿易収支は赤字となっていても、ここまでの急激な円安を発生させるフローの変化も見当たらない中でこれだけ円安が進んだのは予想外であった。
こうした中で、13年のドル円相場について、これまで1ドル=75~85円のレンジ内での取引が続く、と見ていた見通しを変更すべきか、それとも維持すべきか、という点に関して、今週の動きに注目している。というのも、以下の理由から、本来であれば、今週は利食いの円買い戻しが入りやすいと考えられるからである。
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