「女性専用車両」、関東と関西でまったく違う

出張の時に間違えたこと、ありませんか

女性専用車両の設定位置を中間に設けている理由について、大阪市交通局は次のように説明する。「安全性や他路線への乗り換えなどに比較的影響の少ない、現在の車両位置に設定している。たとえば、ホーム終端に出入り口があることにより、最後部車両が混雑している線区において、最後部車両に女性専用車両を設定することは、大きな混乱を来すことになる」。

阪急電鉄の説明はこうだ。「京都線では、大阪へお越しのお客様にも京都へお越しのお客様にもご利用いただきやすいように、8両編成の中央部である、大阪方5両目に終日設定している」。なお、阪急は宝塚線では10両編成の最後尾車両を女性専用として設定している。

ホームの終端に階段がある駅が多いのは、関東も同じ。女性専用車両の位置ぐらいは関東と関西で、ある程度統一されていてもいいのではないか。

女性専用車両を終日で設定している理由についてはどうか。JR西日本は「痴漢の発生件数や曜日、時間帯を分析したところ、ラッシュ時以外の混雑していない時間帯での発生がおよそ半数であった」として、2011年にそれまで平日朝夕ラッシュ時限定の設定から全日終日に拡大した。

大阪市交通局も、当初は平日の始発から9時までの設定だったが、御堂筋線では痴漢被害の「約7割が導入時間帯以外で発生していたことや、時間帯の延長を望まれる声が多数あった」ため、終日設定にしたとしている。

男性への対応も東西で異なる

では、女性専用車両に男性は乗車できないのか。この点も関東と関西で異なる。

まず、小学6年生以下の男子児童の扱いである。関東エリアでは、男子児童の女性専用車両への単独乗車を認めている。西武鉄道は、男子児童とともに乗車する男性保護者も女性専用車両に乗車可能としている。

一方、関西エリアでは、JR西日本、大阪市交通局、北大阪急行(北急)が男子児童の単独乗車を可能としているが、それ以外の鉄道会社は女性同伴でないと乗車できないとしている。

障害を有する男性が女性専用車両に乗車できるか否かも重要な問題だ。

関東エリアでは、すべての鉄道会社が「障害を有する男性の乗車および介助者が男性の場合の乗車も可」としている。だが関西エリアでは、こうした対応を取っているのはJR西日本、京阪、大阪市、北急の4事業者のみ。

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