高級食器クライシス、相次ぐ経営破綻

深刻さを増す百貨店不況。その中でも、数年前から売り場が急速に縮小している分野が、高級洋食器だ。今、国内のみならず、世界の洋食器業界がかつてない危機を迎えている。

今年初め、「ウォーターフォード・ウェッジウッド」が破綻したニュースは、日本の洋食器メーカーや消費者にも衝撃を与えた。英国女王に愛されて別名「クイーンズウエア」と呼ばれるように、国際的な知名度は抜群に高い。

その直前の昨年11月には、「レノックス」も米連邦破産法11条を申請し、事実上経営が破綻した。1世紀もの間、ホワイトハウスの公式晩餐会を彩ってきた米国製の最高級ブランドだ。同時期にイギリスでも、英国王室から「ロイヤル」の名を授かった「ロイヤル・ウースター・スポード」が破綻した。「ペインテッド・フルーツ」と呼ばれる絵付けが有名な超老舗だが、力尽きた。

日本では最大手のノリタケカンパニーリミテドが苦しんでいる。2009年3月期決算では食器部門の営業損益が21億円の赤字となった。2位の鳴海製陶も前年度決算は計画を下回ったが、「今年度はさらに厳しい状況」(西村直人執行役員)。

昨年後半からの景気悪化が引き金を引いた形だが、高級食器メーカーは、そのきらびやかな事業の裏で脱出困難な深みにはまっていた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>ガバナンス問われる英国原発

日立製作所が着々と進めてきた英国の原発計画。来年にはすべての認可を得て、進むか退くかの最終判断を迫られる。経済合理性は疑問だが、会長案件という思惑も絡む。今の日立はどう判断するか。まもなくガバナンス改革の真価が問われる。