修羅の人間学 竹内一郎著

拡大
縮小
修羅の人間学 竹内一郎著

修羅といえばやむことのない戦いを想起させるが、革命家・勝負師・政治家・芸術家・芸能人・俳人・役者、計14人の極度に個性的な生き様、そして常人ならざる戦いと執念を、意外性に富んだ視点で切ってみせたユニークな人物論である。

ゲバラがいて阿佐田哲也がいて山頭火がいる。かと思えばピアフやモンローが登場する。そんな男女の生涯を追い、人間性を解剖してみせるが、みな異質でありながら「妥協」がないところは共通している。

著者のキャリアが人物論に色濃く反映しているところが、本書を面白くもし深みを与えてもいる。表面的な人物評に終わらせていないのは、自らの体験を踏まえて対象と格闘した所産であるからだろう。中でも升田幸三、黒澤明、岡本太郎、藤山寛美にとりわけ興味をそそられたのは、著者の挫折の前半生、マンガ原作者および芝居の演出家としての苦闘が語らせた文章のなせる業かもしれない。(純)

メディアファクトリー 1260円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT