トヨタ「エスティマ」異例の改良を決めた理由 登場10年の現行3代目は、新境地へ向かう
今回のビッグマイナーチェンジで、これまで設定されてきた排気量3500ccのV6エンジンを積むモデルは廃止され、同2400cc直4エンジンとハイブリッドモデル(HV)に集約。グレード体系でも、エアロ系ともいえる「アエラス」仕様に一本化される。筆者が得ている情報によると、「アエラス・プレミアムG」「アエラス・スマート」「アエラス・プレミアム」「アエラス」の4グレードが設定される見込みだ。
加えて、2種類のセンサーで危険を察知して追突や車線逸脱を防ぐ衝突事故支援回避パッケージ「トヨタセーフティセンスC」が全車標準装備される。ただし、今回はフルモデルチェンジではないので、プラットフォームの刷新などはなく、また最近のトヨタ車でよくある、スポット溶接増しなども行なわない。
ビッグマイナーチェンジの目玉
それでは今回のビッグマイナーチェンジの目玉ともいえる内外装の変更点を見ていこう。まずエクステリアは「SMART ADVANCE」をコンセプトに、フロントにLEDヘッドランプ(全車標準装備)を採用し、アエラスをベースにフード、グリル、バンパー。フェンダーそしてリアコンビランプデザインを一新。
フロントは左右両サイド下に縦レイアウトのLEDアクセサリーライトを配置する。最近のトヨタ車のトレンドともいえる、六角形の大型グリルが特徴的で、現行モデルよりは、かなりアグレッシブなものとなるのは間違いないようだ。
テールランプは釣り目のような形状となり、小さなLEDランプが周囲を取り囲むコンビネーションランプになるとのこと。左右テールランプの間はガーニッシュが施されるが、赤ではなく黒またはスモークメッキタイプとなるようだ。
ボディカラーはボルドーマイカメタリックとグレイッシュブルーマイカメタリックは廃止。代わってスパークリングブラッククリスタルシャイン、レッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリックが設定される。さらに新型では2トーン色が3パターン設定される。レッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリック、アイスチタニウムマイカメタリックについては、ルーフ、ピラー、ミラーガーニッシュがブラック塗装になる。
アルミホイールは18インチをベースにグレー塗装の新デザインタイプが新設定される。ただしハイブリッドは17インチのみ設定。ツートーンは現行型のブラック塗装タイプを装着。
またインテリアもインパネ周りを中心に大規模な変更を受ける。そのインパネは大画面カーナビのビルトインにも対応できるように大幅にデザイン改良を実施。インパネアッパー部には合成皮革を採用することで質感アップを演出している。メーター、ステアリング、センタークラスターも変更を受ける。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら