エアコンで美肌になる!? ダイキン、パナソニック……新機軸が続々 《NEWS@もっと!関西》

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“巣ごもり”で室内環境にも敏感に

ダイキンだけではない。ルームエアコン国内首位のパナソニックは、昨年秋から、超微細な粒子(水分)に包まれたマイナスイオン「ナノイー」を出すエアコンを展開。ナノイーが皮膚に染み込むことで、その保湿効果により肌が潤うことをアピールする。「確かに、美肌効果をいちばん前に押し出して拡販していますね。夏にも乾燥で悩んでおられる女性が多いと感じています」(パナソニック広報)。

日立アプライアンスも「イオンミスト」を出すルームエアコンを昨年秋に発売し、「お肌に潤い、しっとりお肌」を宣伝に掲げている。

メーカーが「美肌効果」を強調する背景には、顧客行動の変化がある。昨今の不況の影響で、女性を中心とした顧客は外食や美容院など外出を伴う消費を節約する、いわゆる“巣ごもり消費”が増えている。部屋で過ごす時間が長くなるにつれて、エアコンの使用量も増えるため、肌への影響がいっそう気になるはず、というわけだ。

もっとも現時点では、これら「美肌効果」が、エアコンの販売を牽引しているかは疑わしい。大阪市内の大手量販店店員(エアコンフロア担当)は「お客様はやはり省エネ性能を重視されますね。『美肌効果』はあくまで“おまけ”、あるいは“プラスアルファ”の範疇です」と話す。エコポイント制が導入されたこともあり、顧客の視線は省エネに注がれているようだ。

肌への水分補給を怠るととたんに化粧が乗らなくなると悩める女性に、「美肌効果」のエアコンは強力なサポーターとなるか。女性の支持率が急上昇するかどうかはともかく、省エネ性能が強調されがちなエアコン販売において、新しい機軸が登場したことは事実。今後は、その「美肌効果」が、どの程度のものなのか、実際に試される機会や体験データ等を、さらに増やしていくことが必要となろう。
(梅咲 恵司= 東洋経済オンライン)

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