携帯電話3社の試行錯誤、デザイン端末、異業種提携……顧客獲得は頭打ち

携帯電話3社の試行錯誤、デザイン端末、異業種提携……顧客獲得は頭打ち

携帯キャリアが最も力を入れる、3月商戦の結果が明らかになった。 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの純増数は合計で88万3000件。3月だけで2008年度の23%を占める結果となり、春商戦が顧客獲得における重要月であることを改めて印象づけた。

各社の08年度トータルの純増数は、ソフトバンクが約205万、ドコモが約121万に対し、auは約50万と苦戦が目立った。旧世代(ツーカー)サービス終了による解約も影響したが、魅力ある端末が不足したのが主な要因。しかし春商戦では「久々にすぐ値下げをしなくてもいい、定価で売れる端末が出てきた」(ある販売代理店)。3月の純増数でauはライバルに拮抗してきており、底は脱したと見ていいだろう。

そのauが4月、新ブランド「iida(イーダ)」を立ち上げた。もともと同社はインフォバーやネオンなどのデザイン携帯で先行していたが、今度のイーダはデザインを軸に芸術性、創造性、革新性といった側面も重視する。「外部のデザイナーとのコラボレーションが基本でターゲットはそう広くないが、(マス市場の)auブランドにプラスアルファしていきたい」とKDDIの小野寺正社長兼会長は期待する。第1弾の「G9」は男性をターゲットにした端末。前衛芸術家、草間彌生氏のデザイン携帯も話題だ。

JPモルガン証券のアナリスト、佐分博信エグゼクティブディレクターは「デザインという付加価値を付けながら母体の端末は既存のものを使うなど、二番煎じを露骨に見せていない」と評価する。

ドコモは異業種と連携 サービス拡大進める

携帯各社は2010年以降に、LTEという高速通信方式の導入が控えている。だが現状は機能競争も一服、踊り場が続く。デザイン携帯で市場を活性化しようというauの取り組みは、踊り場戦略の一つ。

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