リンカーン弁護士(The Lincoln Lawyer)--法律は映画の味方か《宿輪純一のシネマ経済学》

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米国の“ベストセラー作家”(いつか筆者もそういわれたいものである)マイクル・コナリー原作の、同名のベストセラー小説を映画化した法廷ドラマ。マイクル・コナリーのほかの小説では、秀作『ブラッド・ワーク』が2002年にクリント・イーストウッド製作・監督・主演で公開されている。

本作品は、優秀だがいろいろあって、リンカーン(少し前の車種だが)の後部座席を事務所として活動する、バツ2のやり手弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の話。そんなミックの顧客は、主に麻薬の売人や娼婦たちといった下流階級。時には汚い手も使いながら、抜け目なく弁護士として何とかリンカーンと生きてきた。
 
 ある日、彼の元に殺人未遂容疑で訴えられた大金持ちのドラ息子、ルイス(ライアン・フィリップ)の事件の依頼が来る。ミックはめったにない儲かる仕事と、うまく収めようとするが、予想に反してルイスは無実を訴える。そしてミック自身もより大きなトラブルに巻き込まれていく。映画では、法廷ドラマは室内の神経戦となり、難しい内容が多い。しかし、本作品は原作がよいだけに飽きさせない。



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同じく法廷ドラマで、ジョン・グレシャム原作の『評決のとき』(96年)で新米弁護士役に大抜擢され、スターの仲間入りをしたマシュー・マコノヒー。今回は、敏腕の弁護士を熱演する。
 
 彼はしばしば映画の中で“裸”になるので有名だが、今回は無意味に裸になることもない。リース・ウィザースプーンの元夫で、ドラ息子を演じるライアン・フィリップも、だんだん中年になってきたとはいえ、いまだに若い。本作品の“怪しすぎる”演技にはハラハラさせられる。

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