22:18に青森駅を出発した下り急行「はまなす」は青函トンネルを抜けて北海道へと向かう。多くの人は終点の札幌まで乗ってそれぞれの行き先へと乗り換えていくわけだが、時刻表をめくって札幌駅で旭川方面の普通列車で行く場合の急行「はまなす」からの乗り継ぎを調べてみた。
<普通2147M>9:08札幌発→12:39旭川着
<旭川からの乗り継ぎ>18:03釧路着・16:07名寄着・ 翌日11:56 稚内着
急行「はまなす」が札幌駅に到着するのが6:07。これに普通列車で接続し旭川方面へ向かう場合は9:08まで待たなければならない。
「はまなす」が札幌駅に到着する7分前、6:00ちょうどに普通列車925D旭川行き始発が札幌駅を発車。この列車には当然ながら札幌駅で乗り継ぐことができない。
しかし、急行「はまなす」を札幌駅の一つ手前の新札幌駅で5:55に下車→厚別駅まで徒歩(小走り?)で1.4kmの距離をショートカットすることにより、6:13に厚別駅に到着する普通列車925D旭川行き(1本前の列車)に乗り継ぐことができるのだ。これによってどのくらいの時間を節約できるか調べてみた。
<普通925D>6:13厚別発→8:56旭川着
<旭川からの乗り継ぎ>16:14釧路着・12:31名寄着・16:57稚内着
1本前の列車に乗り継げるだけでこんなにも時間が稼げるとは驚きだった。乗り換え案内にはこの乗り継ぎは出てこない。
もちろん、コストをかけて続行のL特急スーパーカムイ1号に乗れば普通列車より早着できるし、急行「はまなす」が新札幌駅に遅延して到着すれば間に合わないリスクもあるが、旅に意外性というオプションを追加して楽しめるこのアイデアを気に入っていたので、2009年に宗谷本線を稚内まで乗りつぶす際に実際やってみることにした。凍ってツルツルの路面に3度ほど滑りながらも無事厚別駅に到着し、大いに助かった。
2015年9月に北海道へ向けて旅をされていた俳優・谷口礼子さんにこのショートカットを紹介して実践してもらった結果、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった根室本線・幾寅駅や、北の国から資料館(富良野駅のほど近く)などを回るのに役立ったみたいだ。
このテクニックはいつも旅の行程を組み立てる際にお世話になっているサイト「終着駅のない旅」の溝口さんより教えていただいた。
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