アコーディア・ゴルフ株主総会は委任状争奪戦で一部役員候補が大接戦、伝説の「ソニー・マラソン総会」記録の更新が確実に
午前10時に始まった総会の冒頭で、議長を務める鎌田隆介社長はまず、竹生道巨・前社長と秋本一郎・前専務が関わったとされる会社資金の不正使用などコンプライアンス問題について、一連の経緯を説明してから謝罪。再発防止策についてもその内容を話し、理解を求めた。
その後は前2012年3月期の監査報告や事業報告を経て、いよいよ、今回の株主総会の目玉である、役員選任に関する議案の説明に入る。今回の総会に提出されている役員選任に関する議案は第2号、第3号、第4号、第5号の4本。第2号と第3号は会社提案、第4号と第5号は「株主委員会」による株主提案で、内容は以下のとおり。
【第2号(会社提案:取締役候補)】鎌田隆介(現社長)、鈴木隆文(現取締役)、新野孝(現常務執行役員)、服部文雄(同)、澤田勲(現社外取締役)、片山典之(同)、大西又裕(現社外監査役)、須藤修(新任)、田代祐子(同)
【第3号(会社提案:社外監査役候補)】廣渡義紀(新任)、初川浩司(新任)
【第4号(株主提案:取締役候補)】秋本一郎(現取締役=辞退)、杉田勝幸(現執行役員=辞退)、野中貞徳(現執行役員=辞退)、田中理(現経営企画本部副本部長=辞退)、才口千晴(新任)、日野正晴(同)、長友英資(同)、西浦裕二(同)
【第5号(株主提案:社外監査役候補)】村山弘義(新任)、竹原相光(同)、山田剛志(同)
委任状をめぐり会社側と株主委員会が火花
株主提案の説明に立ったのは、大株主であるオリンピアの社長であり、「株主委員会」の代表でもある兼次民喜氏。兼次氏はPGMホールディングスの社外取締役を務め、オリンピアの親会社である平和の取締役にも6月28日付で就任している。
会社側、株主側双方の議案説明の後に行われた質疑応答では総数24個の質問が株主から出された。一連の騒動後にアコーディアの株価が低迷していることもあり、「株価低迷」に関する会社の見解をただす質問が目立った。