「メタバースでSEL教育」行う不登校支援、発達特性がある子も参加しやすい・・・東京学芸大との共同研究で"社会情動的スキル"の傾向や変化を検証
コミュニケーション力の育成に関しては、子どものフェーズに合わせた段階的なアプローチを取る。不登校になって間もない時期など、内向的になってエネルギーを蓄えている状態の子には寄り添うサポートに徹し、他者への関心が芽生えてきた段階でペア活動やグループ活動へとつなげていくという。
意思決定については、環境設定を大事にしている。例えば、午後の遊び場「カレッジひろば」には、ゲームやイラストなど活動ごとにブースを設置。コミュニケーション方法もチャットだけでなくスタンプや顔出しの有無などを選べるようにし、選択肢を多く用意している。
「イベントの企画・実践などの体験活動にも取り組んでいます。どうやって企画をしたらよいのかわからない子は多いので、好きなことややりたいことについてこちらが問いかけながら、意思決定をサポートしています」(松岡氏)
「現場の肌感覚」を学術的に検証したい
夢中カレッジに参加した子どもたちには、ポジティブな変化が多く見られるという。例えば、当初は意思疎通が難しかった場面緘黙の子どもが、数カ月後には自らスタッフに問いかけを行い、友達と交流しながら共同作業に取り組むまでになったケースもあるそうだ。
辻田氏によると、夢中カレッジにはこれまで累計で140~150人ほどの小中学生が参加し、そのうち約40人が前向きな変容を経て卒業しているという。卒業生の中には、夢中カレッジで初めて友達ができたことをきっかけにリアルの活動に目を向け始めた子どもや、高校進学に向けて通学の練習を始めるために卒業していく子どももいるとのことだ。
東京学芸大学との共同研究を開始した狙いについて、辻田氏は「こうした現場の肌感覚としての子どもたちの変容を専門的な視点から検証するため」と説明する。


















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