「メタバースでSEL教育」行う不登校支援、発達特性がある子も参加しやすい・・・東京学芸大との共同研究で"社会情動的スキル"の傾向や変化を検証
同社は20年より1対1のオンライン家庭教師「夢中教室」を展開しているが、個別支援を通じて「もっと学びたい」「友達が欲しい」という気持ちが芽生えた子どもたちの次のステップとして、メタバースを活用した夢中カレッジの運営を開始したという。
夢中カレッジの運営代表で、14年間の小学校教員経験を持つ松岡達也氏は、メタバースならではの効果について次のように述べる。
「多くの子どもたちが、『学校に行けない自分と同じような状況にある子がたくさんいる』ということを、アバターの数として可視化できます。これが、安心感や自信を取り戻すきっかけになったとの声が多く寄せられています」
「自己理解を深めること」が学びの土台に
プログラムの核であるSEL(社会性と情動の学習)とは、「自己理解・他者理解・感情コントロール・コミュニケーション・意思決定」という5つの能力を育むアメリカ発祥の教育アプローチだ。非認知能力を育てるとして、近年教育界で注目されている。松岡氏は、SELの重要性を次のように強調する。
「教員として子どもたちと関わる中でずっと感じてきたことでもありますが、初等・中等教育の段階で大事なのは、教科の学びよりも『自分について知る』という心の土台づくりです。どんな時に喜びを感じ、どんなことが苦手なのかといった自分の特性に対する理解があれば、その土台の上にアカデミックな学びがどんどん積み上がっていくと考えています。その方法論として、SELは有効だと感じています」
例えば夢カレッジの「自分の説明書」を作るグループ学習では、約1カ月かけて自分自身の五感の感覚を掘り下げていく。具体的には、「教室のざわざわ音」をどう感じていたかなどの問いかけを行い、「机を引きずる音が苦手だった」といったそれぞれの経験を共有する。そうした交流の中で、子どもたちは他者との違いに気づいたり共感し合ったりして、自己理解を深めていくという。


















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