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年間株価上昇わずか0.68%!アマゾンは大規模人員削減と組織改革によって何を目指すのか? 渾身のAIエージェント「Buy for Me」とは?

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ジャシーCEOは、大企業にありがちな重層的組織、委員会主義、遅い意思決定という「大企業病」を排除し、「フラットで責任範囲が明確、迅速に意思決定ができる組織」の実現を目指す。

そのために中間管理職を大幅に削減し、現場社員とマネージャー比率を高め、AIや自動化技術の積極導入を加速している。

この挑戦が持つ意味は極めて大きい。成功すれば、アマゾンは再びAIイノベーション競争の最前線へと躍り出るだろう。しかし、もし失敗すれば、世界最強企業の一つであるアマゾンの経営基盤そのものが問われる事態に直面するだろう。

2つの巨大ビジネスが生むシナジー

アマゾンは、相乗効果を生み出す2つの巨大事業を1つの傘の下に収めている。

第1に、小売事業だ。世界的なeコマースの覇者として、圧倒的な規模、比類なき品揃え、競争力ある価格、そして日々進化する高速な配送ネットワークを誇る。利益率自体は低いが、売り上げ規模が莫大であるため、北米市場で年間274億ドル(1ドル157円換算、約4.3兆円)、国際市場でも50億ドル(約0.8兆円)、合計324億ドル(約5兆円)という巨大な営業利益を生んでいる。

さらに、プライム会員プログラムが顧客ロイヤリティを高める強力な武器となり、豊富なメディア資産と相乗効果を発揮している。

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