探偵ナイトスクープ「小6男子がヤングケアラー?」で両親が炎上…「保護を」「施設に入れてあげて」に養護施設の元職員が「現実的ではない」と思う訳

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こうした現実を踏まえると、少なくとも筆者には、依頼者の少年が「保護されること」を積極的に望むとは限らないように思えた。

現状、SNSでは少年を思うあまり、過激な意見を発信している人の姿が散見される。SNSなので、そういった意見は目立ちやすい。しかし、現実を踏まえず、少年の気持ちを汲み取らない「セルフ児相化」は、誰も幸せにしないのではないか。

もちろん、これは「今のままでいい」「今のままが一番幸せだ」という意味ではない。地獄への道は善意で舗装されているものであり、ひとまずは冷静な発信、投稿をそれぞれが意識すべきではないかと思うのだ。

どうすればヤングケアラーの少年は救われるのか

保護が現実的でない以上、「長男でいるのが疲れた」という少年を救うには、家事・育児をアウトソースして、負担をなくしてあげるしかないのではないだろうか。現状のまま視聴者が少年の両親へ強い批判や誹謗中傷をしても、それで問題解決になるのかと疑問が残る。

……と記事を書いていたところ、番組側から裏側が明かされた。どうやら”演出たっぷり”だったようだ。まあ、バラエティ番組なのでこんなものなのかもしれないが。

「探偵ナイトスクープ」から2026年1月26日に発表された新たな声明
1月23日放送回に関する「探偵!ナイトスクープ」の声明。2026年1月26日に新たな声明が発表された(画像:「探偵!ナイトスクープ」公式サイト)

番組の発表に一定の肩透かしがあった本事案ではあったが、それでも、ヤングケアラー問題の繊細さを感じさせられた事案だったのは間違いない。

認知度が高いとは言い難かった「ヤングケアラー」という存在にスポットが当たり、「子どもが子どもらしく過ごせないのは良くない」という共通認識が視聴者の間で形成されるきっかけになるかもしれない。

今回の「探偵!ナイトスクープ」の声明を受け、過熱していた批判や誹謗中傷が落ち着くことを願うばかりだ。

押入れの人 Webライター・マンガ編集者

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おしいれのひと / Oshiire no hito

児童指導員、メーカーのEC担当バックオフィス、Webマーケティング会社のディレクターなどを経てフリーランスのライター・編集者に。累計100万円以上ドラえもんグッズに使った自称ドラえもんガチ勢。

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