JR山手線8時間不通「停電トラブル」何が起きたか ラッシュを直撃、25年には「パンタグラフ破損」も
架線への送電を止めて工事を行う際は、架線と線路を電気的に接続した状態にしておき、何らかの理由で万が一架線に電気が流れても電気が線路(地上)に逃げるようにすることで、作業員などの感電事故を防ぐ。このための装置が「検電接地装置」だ。JR東日本によると、今回の現場には2023年9月に設置した。
架線への送電を再開する際はこの装置を、架線と線路を接続した「短絡」状態から、接続を切った「開放」状態に切り替えなければならない。短絡の状態で送電すると、「変電所に設置された保護装置が検知して(変電所が)電気の供給を停止する」(JR東日本)仕組みになっているためだ。
京浜東北線の装置から発煙も
停電トラブルの当日、クレーンによる資材の搬入作業は午前3時20分ごろに完了し、始発電車に向けて架線への送電を再開するための手続きを開始した。手続きは「作業の終了が確認できたのち、検電接地装置を(開放状態に)切り替えて、その後に現地の責任者が停電作業の終了の報告を行う」(JR東日本)という手順で、装置は現場の停電作業の責任者が操作するという。
だが、同50分ごろに送電を再開しようとしたところ異常が発生。山手線・京浜東北線の新橋―品川間に送電ができなくなった。JR東日本によると、「現地の検電接地装置を確認したところ、スイッチが本来あるべき開放状態ではなく、短絡状態だったと想定される」という。山手線・京浜東北線ともに始発電車は午前4時台だ。これによって、両線は始発から運転を見合わせる事態となった。



















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