近鉄の京都駅長に聞いた「ターミナルの非日常感」 もう1つの古都奈良と直結する「近鉄線の玄関口」

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2023年7月から2年半、近鉄京都駅長を務めた松並俊光さんは「国内だけでなく海外でも京都という地名は知名度が非常に高い。近鉄にとっても、遠方から多くのお客さまをお迎えする『玄関口』の位置づけです。とくに奈良方面へは、東大寺や春日大社といった有名な神社仏閣、奈良公園など、立地的に近鉄奈良駅が近いため、近鉄に乗って行ってくれはるインバウンドの方が多い」と話す。

松並さんは1981年の入社。王寺駅の駅員からスタートして、車掌・運転士、大阪線の列車区の助役、運転指令、“スジ引き”(ダイヤ担当)などを経験し、2018年に鶴橋駅長に。京都駅長の前は運転指令長を3年あまり務めた。

奈良県や三重県の近鉄沿線には皇室ゆかりの地が数多くある。

「個人的な思い出ですが、橿原神宮の帰りに京都までご乗車された愛子さまをJR東海の改札口まで先導させていただきました。素敵な笑顔でオーラがすごくてね。近鉄でも限られた駅でしか機会はないので、ちょっとだけね、自慢になりました」(松並さん)

京都駅を出発した近鉄特急ビスタカー。新幹線の高架をくぐり奈良方面へ近鉄京都線を南下していく(記者撮影)

京都駅ならではの特徴

外国人を含め遠方から観光客が訪れる京都駅周辺では、大規模災害時に多数の帰宅困難者が発生することが見込まれる。そのため近鉄京都駅の倉庫には京都市が用意した飲料水や食料、簡易トイレなど非常用備蓄品が、通常の駅利用者向けとは別に保管されている。

京都駅には複数の路線が乗り入れているだけに、普段からほかの鉄道事業者との連携は不可欠。とくにJR東海やJR西日本の駅長とは定期的に意見交換をしているという。

近鉄京都駅の倉庫には京都市が用意した非常用の備蓄品が保管されている(記者撮影)
【写真】普段は関係者以外立ち入り禁止、近鉄京都駅のバックヤードには何がある?駅員用の寝室には駅の中とは思えない広々とした畳敷きの和室も
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