「生成AIを使うと考えなくなる」は本当だった? 立命館大学「英語の正課授業」で見えてきた《効果的なAI活用法》と《令和必須の"新しい4技能"》

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これまでの研究結果では、AI活用による英語力の低下は認められていないが、山中氏は次のように語る。

「AIを使ったほうが本当に『自力の』『生身の』英語力は上がるのかどうかについて、はっきりと『Yes』と言い切ることは難しいのが現状ですが、AIとの共存、共生が不可欠であろうこれからの教育を見据え、その活用法を模索し続けることは重要であると考えています」

ツールを駆使して伸ばす「新しい4技能」

AIの導入により、PEPでは従来の「読む・書く・聞く・話す」という英語4技能に代わり、ツールを駆使して「英語運用能力」をいかに身付けるかという観点から見出した「新しい4技能」のスキルセットを重視しているという。

それは、プロジェクトに関する情報をWebや書籍、学術論文などを用いて“調べる” 「リサーチ」、情報をスライドやペーパー、ポスター、動画などに“まとめる”「オーサリング」、意見交換や相互評価のため学習者同士、英語教員、専門教員らと“交流する”「コラボレーション」、プロジェクトの成果を授業の内外で“表現・発信する”「アウトプット」の4つだ。

新しい4技能
PEPでは、英語4技能に代わる「新しい4技能」が重視される(写真:立命館大学)

「“新しい4技能”は、英語学習に限定されるものではなく、探究活動全般に共通するリテラシーと言えます。AIとの協働により、自分の興味あるテーマを掘り下げていくスキルは、ほかの分野の研究においても、人生のステージの基礎を形づくるうえでも応用できるものだと言えるでしょう」(木村氏)

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
安永 美穂 フリーライター

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やすなが みほ / Miho Yasunaga

早稲田大学第一文学部卒業。教育系出版社で情報誌編集に携わった後、2003年にフリーライターとして独立。教育・子育て・キャリア・働き方などのテーマで、20年以上にわたって教育関係者や学生、社会人、企業等への取材・執筆を行う。子どもの成長に合わせて、保育・学童・学習・受験・就職などのテーマでも、保護者目線を活かした取材を続けてきた。その人ならではの「物語」を伝えることにやりがいを感じ、人物インタビューも数多く手がける。趣味は演劇・ミュージカル鑑賞。

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