なぜ世界で1.3億人がハマる?語学アプリの王者「Duolingo」、日本市場で英語能力試験「DET」を本格展開→開発背景に強烈な<教育格差の体験>
Duolingoが近年注力しているのが、オンライン英語能力試験「Duolingo English Test」(以下、DET)だ。DETは4技能を測定する約1時間の試験で、ネット環境と個室があれば自宅からも受験可能。
不正チェックはAI活用の下で複数の監督者が行い、結果は48時間以内に届く。受験料は70米ドルで、TOEFLやIELTSなどと比べて非常に安価なのが特徴だ。CEFRのC2レベルまで測定可能で、世界6000以上の大学・教育機関で入学審査などに採用されている。
これまでの英語能力試験に比べて受験しやすい設計になっているが、その裏には創業者の強烈な実体験があった。
「グアテマラで生まれ育った創業者のルイスが英語能力試験を受ける際、国内のテストセンターが満席で、紛争地帯を通り抜けて隣国のエルサルバドルまで行かなければならなかったそうです。まさに命がけで試験を受けに行く経験をし、『21世紀なのになぜこんな体験をしなければならないのか』と思ったと。そんな体験から、教育の公平性やアクセスのしやすさを重視して開発されたのがDETです」
Duolingoは世界の教育格差解消を理念に掲げてきたが、DETも創業者のそうした理念に基づいているのだ。
「Duolingo English Test」、日本で本格展開
日本においてもDETの普及を図るべく、Duolingoは2025年に文部科学省の「大学入学者選抜における総合的な英語力評価を推進するためのワーキンググループ」に参画。その狙いについて、水谷氏は「私たちのミッションは高等教育へのアクセシビリティを向上させ、地理的・経済的な障壁を取り除き、公平な教育機会を提供すること。文部科学省も同じ方向性を持つため参画する運びとなった」と説明する。
DETは現在、日本国内でも40以上の大学プログラムで導入が始まっており、入試やクラス分けテスト、留学生を受け入れる際の英語評価テストなどで活用されているという。今後5年間で最大10万回分のDETを日本の大学に無償提供するプログラムも始動し、教育現場への本格的な普及を目指す。


















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