JRの代表的存在、番号「1」が付く列車の特徴は何か 国鉄時代の1948年から現代まで時刻表を徹底調査
山陽新幹線が博多まで開業する頃には全国各地に特急が広がり、L特急しらさぎ1号(名古屋→富山)、L特急さざなみ1号(東京→館山)に「1M」、特急しおかぜ1号(高松→宇和島)に「1D」が付けられる。また、時刻表から新幹線の列車番号表記が消えたため、新幹線の番号が不明となる。
東京から北海道方面へつながっていた「1」列車「1」便の流れは東北新幹線開業で、寝台特急ゆうづる1号が「1M」を継承したため分断された。が、JR時代となり、青函トンネルが誕生すると寝台特急北斗星1号が「1」列車となり、再び北海道方面へ一直線につながる「1」列車ルートが復活した。
JRになってどう変わったか?
JR時代の1990年代になると「1」列車は、寝台特急のさくら(富士・はやぶさ)号、北斗星1号、L特急しらさぎ1号、L特急スーパーあずさ1号、特急あさぎり1号、L特急しおかぜ1号、L特急つばめ1号、特急はまかぜ1号でほぼ定着。1998年にL特急スーパーひたち1号に「1M」が付けられて以来常磐線の特急に1Mが、2000年に新幹線の列車番号表記が再表示されて以降はのぞみ1号に1Aが、九州新幹線が新八代ー鹿児島中央間で運行されていた時代につばめ1号に1Fが付けられたり、九州方面の寝台特急が廃止されたりしたものの大きな変化はなく2010年代半ばへ。2016年、北海道新幹線が新函館北斗まで開業し、寝台特急北斗星号の運行が終了すると、函館→札幌を走る特急スーパー北斗1号に1Dが、2020年3月に新潟→秋田を走る特急いなほ1号に1Mがつけられて現在に至る。
現在の状況を見ると「1」列車らしい、日本を代表する列車と呼ぶに相応しい列車は、のぞみ1号をはじめわずかしかない。が、現在はサフィール踊り子号やサンライズ出雲・瀬戸号といった個室のある豪華列車が運行されている。また2027年度には東海道新幹線に半個室座席も登場する。今後は、このような快適な設備のある列車に「1」がナンバリングされるかもしれない。
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