JRの代表的存在､番号｢1｣が付く列車の特徴は何か　国鉄時代の1948年から現代まで時刻表を徹底調査

渡辺 雅史 : 時刻表探検家
2025/12/16 4:30
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青森発0時30分の青函連絡船「1」便は、朝鮮戦争の影響で津軽海峡にも浮遊機雷が流れてきたことから夜間の運航ができず、青森で4時間30分停泊してから出発するというダイヤで、函館着は9時30分。函館で「1」列車の急行大雪号に接続していた。

電車にM、ディーゼルカーにDの表記が付くようになった1962年3月号の「1」列車はこんな感じだ。

1列車（特急）
・東京16時35分発 さくら号長崎行
1M列車（特急）
・東京7時00分発 第1こだま号大阪行
1D列車（特急）
・函館4時55分発 おおぞら号旭川行（苫小牧経由）
・上野13時30分発 はつかり号青森行（水戸経由）
・京都8時00分発 かもめ号長崎・宮崎行（宮崎行は小倉から2001D列車）
1D列車（急行）
・高松18時50分発 四国号宇和島行
1M列車（普通）
・松本5時05分発 信濃四ツ谷（現・白馬）行
1D列車（普通）
中込5時00分発 小諸行
1便（鉄道連絡船）
・青森0時10分発 函館行
・宇野1時50分発 高松行（宇高航路 現在は廃止）
・仁方9時15分発 堀江行（仁堀航路 現在は廃止）
・下関6時30分発 門司港行

東海道、山陽方面に「1」「1M」「1D」の特急が運行され、東北、北海道方面は「1D」の特急はつかり号、「1」便の連絡船、「1D」の特急おおぞら号と、「1D」列車、「1」便で上野から札幌、旭川へと乗り継ぐルートが整備された。

すべての「1」列車が特急に

東北本線が全線電化された後の1969年3月号を見ると「1」列車はすべて特急に、「1」便は「1M」列車と「1D」列車をつなぐ青函航路のみに。

1A列車（新幹線）
・東京6時00分発 ひかり1号新大阪行
1列車（特急）
・東京16時40分発 さくら号長崎・佐世保行（佐世保行は肥前山口から2001列車）
1M列車（特急）
・上野15時40分発 はつかり2号青森行
・新宿8時00分発 あずさ1号松本行
・新大阪9時28分発 みどり号大分行
1D列車（特急）
・函館4時40分発 おおぞら号釧路行（苫小牧・滝川経由）
・東京7時30分発 つばさ1号秋田行
・名古屋9時35分発 くろしお3号天王寺行（亀山・新宮経由）
・大阪7時40分発 なは・日向号西鹿児島・宮崎行（宮崎行は小倉から2001D）
1便（鉄道連絡船）
・青森0時30分発 函館行

東京から北へ向かうルート（はつかり号、青函航路、おおぞら号）と、西へ向かうルート（ひかり1号、なは号）が「1」列車に整備された。

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