有料会員限定

需給悪化織り込みではない長期金利2%の理由。国債増発が直接の要因ではない。フィリップス曲線が変化し、インフレ率上昇の危険性高まる。

✎ 1〜 ✎ 381 ✎ 382 ✎ 383 ✎ 384
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

計画された赤字国債の発行が大量に取りやめられている主な要因は、歳出予算での大量の不用額発生である。20〜24年度の不用額累計は33兆円に達し、コロナ以前と比べて急増している。コロナ発生直後は、政府も、対策資金が尽きてしまわないよう多めの歳出予算を組んだ面はあった。しかし、コロナがほぼ終息した後の23、24年度でも各5兆円前後の不用額が発生しており、過大な歳出予算が習慣化していることが示唆される。企業や家計が必要としていない財政支出を、コロナ終息後も延々と計上し続けている状況は、財政の無駄使いと批判されても致し方ない面はあろう。

関連記事
トピックボードAD