【カワサキZ900RSとホンダCB1000Fに続く、大型ネオクラシックの刺客】T500をオマージュしたスズキ新型「GSX-8T/GSX-8TT」王座への挑戦状
そんなT500をオマージュしたGSX-8Tは、車体後方をマットブラックにすることでタンクを際立たせるカラーリングを採用。シュラウド(ラジエーターの左右を覆うカバー)には、勝負球を意味するビリヤードのエイトボールをイメージした立体エンブレムも装備するなどで、レトロかつモダンなスタイルを実現している。
なお、GSX-8Tのボディサイズは、全長2115mmx全幅775mmx全高1105mm、ホイールベース1465mm。会場で実車を見たところ、大型バイクのなかでは比較的スリムでコンパクトな印象だ。
実際に実車へまたがることもできたが、815mmという低めのシート高も相まって、足つき性は良好だった。身長164cmと小柄な筆者でも、片足ならカカトまでべったりと地面に着く。両足ではややカカトが浮くが、車体を支えきれないほどつま先がツンツンにはならず、安心感は高かったといえる。
776ccの直列2気筒エンジンを採用
一方、エンジンには、270度クランクを採用した776cc・水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒を搭載。ストリートファイターと呼ばれるネイキッドモデルの「GSX-8S」などに搭載されているパワートレインと同型で、2軸1次バランサー「スズキクロスバランサー」を採用していることが特徴だ。エンジンのコンパクト化と軽量化、そして低振動化を実現するスズキ独自の技術を投入することで、低速から高速までスムーズで、扱いやすい特性を実現するという。
エンジンの最高出力や最大トルクなど、詳細なスペックは今のところ未発表。だが、たとえば、同型エンジンを持つ「GSX-8S」の場合、最高出力59kW(80PS)/8500rpm、最大トルク76N・m(7.7kgf・m)/6800rpm。GSX-8Tや後述するGSX-8TTでも、これらに近い数値となることが予想される。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら