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日本の「学力至上主義」とは一線を画す《イギリスのボーディングスクール(寮制の学校)》塾通い必要ない、学校完結型…根強い人気の実際

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シュルーズベリー・スクールでは、毎年年度末の最終日にハウス(寮)対抗のボートレースが開催される(写真:©Shrewsbury School)

「先日、イギリスのいくつかのボーディングスクールを見学しましたが、どこの学校も施設がとても充実しています。注力しているポイントは学校によって違いますが、サイエンス、デザインテクノロジーが学べる、サッカーコートが20面ある、立派な食堂やリラックスルームがあるなど、運営や設備に費用をかけているのを感じました。シアターで行われる演劇プログラムはほとんどの学校が必修で、そこで人前で話すなどの表現力を身に付けられるのもいいですね。ダイニングで学生たちと食事をしていると、隣にいるのが著名な教授だったという貴重な体験もあるそうです」(斉藤氏)

食事面を気にする保護者もいるが、その点も昔よりかなり充実している。最近ではダイニングでのブッフェ形式が一般的。昔は料理の種類も少なかったそうだが、今は野菜、肉、デザートはもちろん、日本食を提供している学校もある。高校生になればキッチンで調理をできたり、週に1度のデリバリーが許可されたりしている学校もあるようだ。

バランスが考えられたランチのサラダバーは種類が豊富(写真:ピッパズ・ガーディアンズ提供)

「日本人は勤勉で丁寧」で人気

イギリスのボーディングスクールに通う外国人生徒の割合で一番多いのは中国人。香港、ドイツ、スペインから来る子どもも多い。ヒューズ氏によると、その中でも日本人はとくにイギリスのボーディングスクールから人気だそうだ。

「日本人は勤勉で丁寧、人に感謝をする気持ちがとても強いです。勉強だけでなくクラブ活動などにも一生懸命取り組むし、友だちをつくるのも上手。日本人だけで固まらずに、いろいろな国の子どもたちと仲よくしているのを見ます。文化は違いますがイギリス人と共通する部分も多く、日本人を自分たちのボーディングスクールに招きたい学校は多いですよ」(ヒューズ氏)

先日の「ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア October 2025」に23校ものボーディングスクールが参加したのを見ても、イギリス側の日本人獲得の関心の高さがうかがえる。日本人側も以前はアメリカやカナダなど別の留学先と悩んでイギリスの話を聞きに来ていたが、最近では最初からイギリスに決めて話を聞きに来る人が多いという。

【つづきを読む】学費は年間で約800万〜1000万超、高額でも人気なのには訳が?イギリスの「ボーディングスクール」の魅力と事前に必ず確認しておきたいこと

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